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学校で「お金について」考えてみよう

自閉症児と健常児の混合教育を実践する、武蔵野東技術高等専修学校の取組み

写真:セミナーの様子

近年、駅前には消費者金融の看板が林立し、ネットオークションでは誰もが手軽に取引できるなど、私たちの身の回りはめまぐるしく変化している。それに伴って、お金をめぐるトラブルも増加の一途だ。よくわからないまま請求を受けて、高額料金を支払ってしまったり、安易に借金を重ねて多重債務に苦しむことになったりする。金融商品で思わぬトラブルに陥る人もいる。お金をめぐるトラブルを回避し、金融商品を賢く選んでいくために、若年層からの消費者教育が一層重要になってきた。ようやく、文部科学省や金融庁を中心に、学校における金融教育を進めていこうという動きも出ている。

そのような中、東京都武蔵野市にある武蔵野東技能高等専修学校で、9月25日に、自閉症児を含む生徒向けに初めての金融教育セミナーが開催された。これまでに校内でも、生徒や卒業生がお金にかかわるトラブルに巻き込まれ、相談を受けた先生方が対処されたという事例があったそうだ。今回は、来春、卒業して社会に出る3年生を対象に、被害の防止やお金に対する意識を高めることを目的に行なわれた。講師は、NPO法人「マネー・マネジメント・アソシエーション」の事務局長、水上宏明さんが務めた。

セミナーは、緊張の解けない生徒に対して、「お金が好きな人、手を挙げて」の問いから始まった。生徒たちから一斉に手が挙がったところで、「では、お金が増えるとき、反対に減るときはどんなときだろうか?」と、日頃の感覚や認識を確認しながら話を進めていく。ワークシートを使ったり、クイズ形式の質問を取り入れるなどの工夫がされていたこともあって、生徒からも活発に意見が出ていた。

「この財布の中にいくら入っているか、調べてください」と頼まれた生徒は、紙幣を数えて答えたが、正解にはならなかった。SuicaやEdy、パスネットといった、あらかじめお金を前払いしているプリペイドカードや、後払いするクレジットカードも、すべて「お金」なのだ。

また、お金に関わる約束である「契約」は、一旦、結んだら守らなければならない。その際には、だまされないように十分な注意が必要。もし、契約後におかしいと感じたら、「クーリングオフ(期間内であれば契約を解除できる制度)」を思い出すことや、身近な人に早く相談することなど、講師から繰り返し何度も説明があった。

「お金に振り回されることなく、自己実現するために有効に使わなければならない」という最後のまとめは、受講生に限らず、誰にもいえることだろう。「自分にとってお金って何だろう」と改めて考えるきっかけとなった。お金に関わる消費者トラブルから身を守り、上手なお金の使い手になるための教育が、どのように広がっていくのか注目していきたい。

NPO法人 マネー・マネジメント・アソシエーション
http://www.npo-mma.org/
武蔵野東技能高等専修学校
http://www.musashino-higashi.org/koto.php/

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