メニュー
ログイン
運営会社について

「ゆうゆうゆう」は、NTTが障がい者の雇用促進を目的に設立した「NTTクラルティ株式会社」によって運営されています。

本文ここから

1.クレジットカードって何?

2007年6月5日掲載

私たちの財布にはクレジットカードばかりではなく、キャッシュカードに電子マネー、あちこちでもらうポイントカードと、現金以外のものが山のように入っています。整理せずにおくといつのまにか財布はカードだけで一杯です。難しそうで意外と簡単なクレジットカードのことを少し勉強してみましょう。

クレジットカードの原型

クレジットカードは昔からあったわけではありません。地球上にクレジットカードが誕生したのはせいぜい100年くらい前のこと、そしてわが国に初めてクレジットカードが、お目見えしたのは半世紀ほど前のことです。富士銀行と日本交通公社が合弁で1961年に作った日本ダイナースクラブ(現シティカードジャパン)がその第一号です。
東京オリンピックを目前に控え、海外からの旅行者を対象にクレジットカードを発行し加盟店を募りました。わが国は今も現金がメインで決済が行われている珍しい国ですが、当時はもっとその傾向が強い社会でした。そんな現金社会にいきなりクレジットカードが投入されたわけですから、草創期のカード会社の営業マンはトランプ屋に間違われるなど散々な目に会ったといいます。

アメリカから輸入されたクレジットカードですが、そもそもわが国にもクレジットカードとはいいませんが似たようなキャッシュレス決済の仕組みがありました。
その源流は二つあります。一つは、「月賦販売」からの流れです。現在は月賦百貨店という小売りの業態分類はなくなってしまいましたが、1980年代くらいまではいくつか大手がありました。最大手は東京に本社を置く丸井です。
月賦百貨店は現金売りがベースにあるのではなく、月賦売りがベースです。表示価格も月賦価格が当然で、現金で買うと割引になりました。

さらにわが国にはもっと古くから「つけ払い」という習慣がありました。これが二つ目です。江戸時代に一世を風靡(ふうび)した越後屋(現在の三越)は当時大変な評判を呼んだのですが、その売り方は「現銀(金)掛け値なし」でした。当時の商習慣とはまったく逆の値引きはしないけど(正札販売)、現金売りするというところが斬新だったのです。

使い過ぎは誰にでも起きる

この原稿の冒頭でクレジットカードが知られていない時代にトランプ屋と間違われた話を紹介しましたが、その間違いは、形が似ていたから起こったのです。こう整理すると、クレジットカードは二つの機能が相乗りしたものであることが分かります。一つはお金がなくても支払いができる機能と、その支払いの負担を軽くするために何回かに分けて支払う機能のことです。昔から使っていたものですから、特別に難しいものではありません。
 ところがクレジットカードを使い過ぎる人がたまにいて、それはよくクレジットカードを知らなかったことが原因であるから教育が大切であるといわれます。

しかしこれはおかしいです。クレジットカードでできることは、お金の代わりに昔からあった「月賦払い」や「つけ払い」というだけですから、何も変っていないのです。変っているとすればクレジットカードの形になって、多くの人が使えるようになったことと、使い方が簡単になったというだけです。結果的に多くの人が持つと中には金銭管理が上手でない人も出てきます。
それはどういう人かというと、現金で買い物してクレジットカードでつけ払いも分割払いも思うがままにする人です。とにかく金銭管理が下手でクレジットカードを上手に使える人はいません。ただ仕組みが最近特にややこしくなっているので、そこは勉強が必要です。

プロフィール

写真:水上さん

水上 宏明/みずかみ ひろあき

NPO法人 マネー・マネジメント・アソシエーション 事務局長
1955年北海道生まれ 1978年立教大学法学部卒業。社団法人日本クレジット産業協会で消費者相談室長、クレジット教育センター長、企画調査部長などを歴任し現職に至る。
著書に『金貸しの日本史』(新潮新書)『クレジットカードの知識・第2版』(日経文庫)がある。消費生活アドバイザー(経済産業大臣事業認定資格)。
6月10日には『クレジットカードの知識』の第3版が上梓。

NPO法人 マネー・マネジメント・アソシエーション 新規ウィンドウを開きます
http://www.npo-mma.org

投稿された内容の著作権は投稿者に帰属します。
投稿のルールは「このサイトについて」をご覧ください。

協賛企業のご紹介

特別協賛企業の製品・サービスのご紹介