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人の生活を「楽しく」するためのユニバーサルデザインを目指して

2008年12月17日掲載

今回は、松下電器で工業デザイナーとして働いておられた頃から、ユニバーサルデザインに取り組まれ、現在は独立されてその普及に努めておられる細山さんにお話を伺いました。

不思議な巡り会わせからユニバーサルデザインの世界へ

写真:笑顔で手ぶりを付けて話す細山さん

聞き手:

細山さんがユニバーサルデザインに興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?

細山:

きっかけは、私が松下電器でデザイン部門の開発支援をしていた、15年ほど前のことです。職場で、すぐとなりの席にNさんという先輩がいました。彼は当時、「E&Cプロジェクト」という団体の設立にかかわっていた人物です。「E&Cプロジェクト」とは障害者・高齢者などの日常生活の不便さを取り除くため、製品の配慮点の基準化の提案や啓発を目的として発足した任意団体で、現在は「共用品ネット」となっています。
いつも彼の「共用品」に対する熱心な活動の話を聞いていました。ところが、彼が転勤してしまったのです。そこで、デザイナーとして、彼が業務外でどういう活動をしていたのか興味もあり、一度勉強のつもりでE&Cプロジェクトの会合に顔を出してみたのです。

聞き手:

一度きりのおつもりだったのですか?

細山:

一度だけのつもりでした(笑)。ところが、予想もしなかった縁があったんです。当時の事務局長の星川さんから活動内容について説明を受けたのですが、「細山さん、星川って名前に聞き覚えありません?」と突然聞かれたんです。

聞き手:

お知り合いだったんですか?

細山:

なんと私と彼のお母さんは、桑沢デザイン研究所で同期だったんです。もちろん年齢は違いますよ(笑)。そんな不思議なご縁もあって、「細山さんも一緒に活動しましょう!」なんて熱心に誘われたものですから…。半強制的に入会になりました(笑)。とまあ、冗談はさておき、会の活動には共感するところも多かったんです。

聞き手:

当時、E&Cプロジェクトでは、具体的にどのようなことをされたのですか?

細山:

入会して最初に手がけた研究が、1996年に発表した「高齢者と携帯電話の調査」というものでした。当時はまだPHSやポケットベルの全盛期で、携帯電話は、若者がやっと持ち始めた時期で、一般には普及していませんでした。しかし、私たちはその携帯性から、「携帯電話は高齢者にとって安心につながる機器になる」という仮説を持っていたのです。

聞き手:

今ではドコモのらくらくホンをはじめ、シニア向けの携帯電話が普及していて、まさに仮説の通りになっていますよね。随分時代を先読みされていたのですね。

細山:

ところが、その仮説を前提に高齢者にヒアリングしたところ「あんな小さなものを使えるわけがない」とか「難しそうだ」などと、消極的な意見ばかりでした。一方、高齢者の周囲にいる人たちにヒアリングしてみると、「安心できるからぜひ持たせてあげたい」といったように、積極的な意見が多かったのです。 商品のターゲットとなる当事者と周囲の人々の間に、大きなギャップがあったのです。そこで、どのようにすれば、携帯電話が高齢者にとって安心して使えるツールになるかということを調査し、レポートとして発表しました。


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