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コミュニケーションが取りやすい!心を通わせる「透明マスク」

2012年4月10日掲載

風邪を引いてしまったときや花粉症予防、医療機関や介護施設など感染防止としてマスクを使うことが多いのではないでしょうか。
そのとき、相手の表情がわからず不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
聴覚障がい者にとって、マスクをつけていることでコミュニケーションを図る際のバリアになることもあります。
今回は、そんなバリアを解消するため(株)ミノウラから試験販売されている「透明マスク『ルカミィ』」をご紹介!
実際に手話通訳者・健聴者・聴覚障がい者に透明マスクをつけてもらい、普通の白いマスクを使用したときとの違いを 体験してもらいました。
以下、透明マスクの概要と合わせてご覧ください。

「透明マスク『ルカミィ』」の概要

写真:透明マスク

使い捨て型の立体透明マスク。
薄い透明フィルムの適度な剛性と、不織布の柔軟性・張力を組み合わせて、 前方の視線に妨げにならない位置(口の前に空間)に通気域を設けています。

写真提供:(株)ミノウラ

開発者からのコメント

透明マスク開発のきっかけは、友人の入院と療養生活で感じたことです。
入院中に、白いマスクをつけている看護師さんの素顔を見ておらず、退院後、通院で声をかけられても誰なのかわからないということがあり、透明マスクの開発が始まりました。
その後、透明マスクを必要としている人は誰なのか、ニーズとのマッチングには少々時間がかかりました。
某県立病院にお子さんが入院されていたご両親から、「親子の愛情を取り交わす時期に、白マスクを着用しないと面会ができないため、透明マスクを使ってみたい」と問い合わせがありニーズ顕在化を確信しました。
2010年11月、関東地域の手話通訳・要約筆記ボランティアの方と情報交換が始まり、聴覚障がい者のためのバリアフリーアイテムとして、ぜひとも商品化をとの要望を頂き、昭和大学病院薬剤部・早瀬久美薬剤師の開発協力をいただき、防曇透明マスクは飛躍的に品質・機能を改善することができました。
マスクを透明にするため透明フィルムを使用しますが、呼気で曇りが生じるため、新しい防曇方法によって曇らないように工夫しています。
2012年1月から試験販売を開始したばかりで、今シーズンの需要は多くを望めません。ただ、顕在化したニーズに最も近い人たちの声に力を頂きながら製品の品質を高め、その成果をフィードバックしてまいります。
告知は決して広い範囲に及びませんが、聴覚障がい者の方の所属連盟・協会や支援組織のイベント・集会・講演会に展示参加して直接紹介する地道な方法をとっています。
今後も、顕在化ニーズ層と交流を続け、品質改善した商品を提供し告知していきたいと思います。
商品の更なる改良として暑さや息苦しさの改善、デザインについて嘴感・顎髭感をもう少し軽減する必要があると考えています。
同時に、次シーズンに向けた告知範囲の拡大策として、潜在ニーズ層の啓発と顕在化、並びに販売ルートの整備を進めることで、日本総人口に対して告知率1%以上(130万人)を目指す考えです。
地味な告知法ですが、生活に密着して浸透すべきもの。真の価値観としての理解を獲得するために、顕在ニーズを裏切らない製品化に努める姿勢を続けたいと思います。

透明マスクのポイントを見ていきましょう。

ポイント1

衛生マスクの目的と機能をそのままに

防曇透明マスクは衛生マスクで、衛生白マスクの目的・機能と何ら変わりません。 全員白マスク姿の授業風景は奇異に見えるという声もあり、視点と視座による価値観で評価を逆転させました。

ポイント2

さまざまなニーズに対応

防曇透明マスクは、明らかな顕在化ニーズがあります。医療・介護・聴覚障がい者の声に応えます。 更には、人と人のコミュニケーションをバリアフリーにします。顔(口元)を明らかにすることは信頼の原点、心を通わせる究極のセキュリティに繋がります。

ポイント3

今までにない価値の提供

透明フィルムを用いコミュニケーションを阻害することなく『心』を通わせたり『感情』を伝えることができるこれからのマスクです。


透明マスクの装着方法

透明マスクを顔の前で広げて
両手で持っている様子

透明マスクをつけて横から見た
様子。あごに白い不織布がフィットするようになっている。

透明マスクが顔にフィットして正面から見た様子。
透明マスクのため口元がはっきり見えている。



使用後の感想

聴覚障がい者、健聴者、手話通訳者に透明マスクと通常のマスクをつけてもらい使い勝手を比較してみました。
聴覚障がい者は、手話で会話をするときに手の動きだけではなく口の動きや表情を見て内容を判断しています。
そのため、マスクを着用して会話すると以下のようなバリアがあります。

  • 口が隠れるため口の動きから相手の発言内容を判断することが難しい。
  • 目から下の表情が乏しくなるため感情を読み取ることが難しい。

工夫例

  • 手話がわからない人と話す場合マスクを外してもらう。(あるいは自分が外す)
  • 手話がわかる人と話す場合手話の表現を大きくゆっくりめに行う。

聴覚障がい者と透明マスクをつけた健聴者が会話する場合

【手話を使わない会話】
・聴覚障がい者のメリット

  1. 口元が見えるため話をしている内容がわかりやすくなる。
  2. 表情が見えるため相手の感情も判断しやすい。

透明マスクをつけた聴覚障がい者と健聴者が会話する場合

【手話を使わない会話】
・健聴者のメリット

声がこもらないため、聞き取りやすい

【手話を使う会話】
・健聴者(手話通訳者を想定)のメリット

表情と口の動きを見ることができるため、話している内容をより的確に理解できる。(細かいニュアンスまで通訳できる)

その他

・健聴者同士で普通のマスクをして話をする場合、会話しているのかどうか聴覚障がい者には判断できないが 透明マスクであれば、口の動きを見て会話していることに気づくことができる。

改善してほしいこと

  • 現在の透明マスクは通常のマスクと比べて通気性が悪く、長時間使用すると発言するたびに息苦しさを感じるため通気性をよくしてほしい。
  • 光の角度や明るさによって口元が見えにくくなる場合があるため反射しにくい素材になるとよい。
  • 透明マスクは便利であるが、日常的につけるとなると恥ずかしい。もう少しデザイン性が向上するとより多くの場面で使用できるのではないか。

開発者から「改善してほしいこと」への回答

  • 通気性の改善を試みているところです。
  • 反射防止は、透明性・防曇性に影響するため、上方光源からの反射を軽減する工夫をしてみます。
  • 機能性を失わず、デザイン性をどこまで向上できるか挑戦したいと思います。

販売会社情報

株式会社 ミノウラ
〒130-8506
東京都墨田区緑1-24-4
TEL:03-3632-6151(代表) FAX:03-3632-6150

株式会社ミノウラ ホームページ新規ウィンドウを開きます。
http://www.mnr.co.jp/index.php

編集後記

今回ご紹介した「透明マスク『ルカミィ』」いかがでしたか?
聴覚障がいのある方にとって、相手の表情がわかるということはコミュニケーションを図る上で大切なことだと思います。
また、高齢の方や小さなお子さんなど誰でも相手の表情を見ることで安心して会話ができるのではないでしょうか。
こうした心を通わせる商品がこれからも開発されていくことを願っています。


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