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共に遊ぶ・共に生きる、「共遊玩具」の広がり-共遊玩具とは?

まず「共遊玩具」について、日本玩具協会共遊玩具推進部長で、ご自身も視覚に障害がある(株)タカラトミーの高橋玲子さんにお話を伺いました。

共遊玩具を知ろう

聞き手:

「共遊玩具」とはどんなおもちゃですか?

高橋:

視覚や聴覚に障害のある子どもたちもいっしょに楽しめるように、一般向けの玩具にメーカー側が最初からできるだけの工夫をしようではないか、という発想から生まれたおもちゃが「共遊玩具」です。

聞き手:

「共遊玩具」をつくるメリットはありますか?

高橋:

おもちゃを「障害児向け」だけに限って作った場合、市場が小さいため一般の玩具メーカーの事業としては成り立ちにくい面があります。お客様にとっても、価格が高額になり大きな負担を強いられてしまうことにもなるのです。
「共遊玩具」の場合、メーカー側・ユーザ側の課題が解決できますし、なにより、より多くの人が楽しめるおもちゃを提供することができるという利点があります。

聞き手:

なるほど。市販の玩具を「共用品」として一緒に使うことができるようにする、という発想なのですね。
具体的にはどんな工夫がおもちゃにされているのでしょう?

高橋:

たとえば、スイッチのONの側に小さな突起をつければ、視覚に障害のある方も触覚でどちらがONなのかを知ることができますよね。
聴覚に障害のある方にとっては、「振動」や「光」などが操作の目安になったり、遊びを盛り上げる重要な要素になったりします。
このような工夫を業界で共有し、一般の玩具に広めています。

聞き手:

子育てをしている、視覚や聴覚に障害のある方などがお子さんと一緒に楽しむこともできますね。 市販されている玩具の中で「共遊玩具」はどう区別されているのでしょうか。

高橋:

共遊玩具のパッケージに、可能なかぎりマークをつけています。 視覚に障害のある子どもたちといっしょに楽しめるおもちゃには「盲導犬マーク」、聴覚に障害のある子どもたちと楽しめるおもちゃには「うさぎマーク」を表示しています。
また、共遊玩具推進部では、メーカーの枠を越え、約20社が参加して作成した共遊玩具カタログを提供しておりますので、ぜひ、おもちゃを選ぶ際の参考にしていただけたら、と思います。

写真:盲導犬マーク    写真:うさぎマーク

共遊玩具推進の取り組み

聞き手:

メーカーの垣根を越えたカタログがあることは、消費者としては商品を選びやすいですし、うれしいことですね。 共遊玩具推進部としてはほかにも活動をされていますか。

高橋:

共遊玩具の活動に特に積極的に関わっているメーカーが現在は7社と1団体あります。各団体の代表者が、月に一度集まり、日本玩具協会が事務局になって「共遊玩具推進部会」を開いています。 この部会では、優れた共遊玩具と工夫点を紹介する事例集の製作や、セミナーなどを実施し、共遊玩具開発の促進に努めています。このほか、展示会や玩具の貸出などによるPRなど、さまざまな活動を行っています。

聞き手:

業界内の横のつながりを大切にして情報を共有されていると感じました。推進活動の手ごたえはいかがですか?

高橋:

各社からコンスタントに新しい商品が申請、登録されており、共遊玩具推進部としてもうれしく思っています。 また、この活動の一メンバーであるタカラトミーが、2009年12月にバリアフリー・ユニバーサルデザイン功労者表彰を受賞しました。 あくまでも一般市場向けのおもちゃへの工夫ということで、そのための追加コストや時間をかけることはなかなかできず、共遊玩具の開発や推進活動には困難な点も多いのですが、このように、公にも活動の意義が認められたことをとてもうれしく思っています。

聞き手:

今後ますます認知度が上がり、おもちゃという身近な商品を共に使うことで、視覚や聴覚に障害のある人への理解も広まるのではないでしょうか。

高橋:

そうですね。インクルーシブ教育の下、保育園や幼稚園、学校などで障害のある子どもとない子どもが共に学ぶ機会が増えてきた今、共に楽しめるように工夫された「共遊玩具」へのニーズはますます高まっていくと思われます。 共遊玩具で子どもたちをつなぎ、障害のある人もない人も個性を活かし合い助け合いながら生きていけることを広く感じてもらうことで、結果的にはより良い社会の実現の一翼を担えたら…。それが私たちの願いです。


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