メニュー
ログイン
運営会社について

「ゆうゆうゆう」は、NTTが障がい者の雇用促進を目的に設立した「NTTクラルティ株式会社」によって運営されています。

本文ここから

NICT情報バリアフリー研究開発等支援事業成果発表会-第一部 視覚障害者向け研究開発などを中心とした発表について

視覚に障害のある方のための研究開発について、編集部Tからの感想です。

全部で、4社の発表がありました。その中で、次のサービスに注目いたしました。

まず1社目は、「社会福祉法人日本点字図書館の視覚障害者用録音図書ネットワーク配信サービス」です。

これまで、なかなか図書館まで足を運べなかった視覚障害者のために、図書の郵送貸出しサービスが提供されてきました。しかし、一人で外出が困難な方の場合、自力で返送するのは難しいという問題がありました。また、すぐに読みたい図書であっても、届くまでに時間がかかるといったこともありました。
これらの問題を一気に解決したのが、「視覚障害者用 録音図書ネットワーク配信サービス」です。

インターネットにつなぐことさえできれば、聴きたい時に、聴きたい録音図書を楽しむことができるのです。外出する必要もありませんし、新しい録音図書であっても、順番待ちで待たされるなんてことはありません。
蔵書数も約1700タイトル(2005年11月現在)と多く、それらがまるで自宅にあるかのように扱えるのです。本屋さんで立ち読みをするように、内容を確認しながら、お気に入りの図書を探すことだってできます。これによって、本の選び方も変わり、読書の幅も広がっていくのではないでしょうか。

すでにサービスも始まり、視覚に障害のある人であれば、登録すれば使用できます。
この10月からは図書の点字データの配信サービスも始まっています。
まだまだ、著作権の問題など課題はあるようですが、蔵書数の充実など、ますます便利になっていくことが期待されます。

参考:びぶりおネット http://www.nittento.or.jp/ROKUON/haisin.htm

2社目は、株式会社プロシードの「リアルスクリーンリーダーに関する研究開発」をご紹介いたします。

私のように視覚に障害のある人は、パソコンを操作するために、スクリーンリーダーと呼ばれる画面読み上げソフトを使用します。これを、弱視の方や高齢の方を含め、より多くの人にとって使いやすいように作られたものが、「リアルスクリーンリーダー」です。

まず、一番の特徴は、人の肉声に近いものを使っているということです。スクリーンリーダーを初めて使う人や高齢の方でも、聴き取りやすいものにするという試みです。まだ開発途中のソフトで肉声とまではいかないものの、確かに聴きやすい音声でした。
更に、これから改良を加えていくとのことですので、大変期待しています。

また、全盲の方のサポートとして、”スタートメニュー”を開いている時、”マイドキュメント”を開いている時など、その時々の状態に応じて、違う音楽を流し、現在どんな状況にあるかを表現するという試みもされていました。音声を頼りにパソコンを使っていると、少し席をはずしたあとなど、パソコンがどんな状況にあるのかわからなくなることがよくあります。そんな時に、音楽で直感的に状況がわかるというのは、便利なのではないかと思います。

対応しているアプリケーションの数や、操作の読み上げの機能としては、既存のスクリーンリーダーのほうが高機能な部分もあるかもしれません。しかし、機能をよく使う部分にしぼることで、商品化した際に安価で提供できるようになるとのことです。ちょっとした便利なツールを買うのと同様に、スクリーンリーダーを手に入れることができるようになるのではないでしょうか。

視覚に障害のある人にとってはもちろん、長時間パソコンの画面を見続けることで疲労を感じている方などにとっても、近い将来、パソコンを使うための便利なツールとして使われるようになるのかもしれません。


投稿された内容の著作権は投稿者に帰属します。
投稿のルールは「このサイトについて」をご覧ください。

協賛企業のご紹介

特別協賛企業の製品・サービスのご紹介