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「人とテクノロジーの調和が未来を拓く」ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド2006から 1/2−ゆうゆうゆう発ニュース(2006年8月9日)

ユニバーサルデザインとバリアフリーの未来は、キャンパスから羽ばたく

新聞やテレビのニュースで、「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー」という言葉が注釈無しで使われるようになったのは、いつ頃からだろうか。ごく普通のこととして受け入れられるようになった反面、宣伝のコピーフレーズとして言葉だけが独り歩きしているケースも見られることが、少々気がかりでもある。 本年で5回目を迎える「ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド」が、「福祉を支える人とテクノロジー」をテーマに7月20日から22日まで開催された。 記者が特に注目したのは、大学生によるユニバーサルデザインやバリアフリーの取り組みに関する発表だ。試行錯誤を重ねながら作り上げた為か、どれも、作るのも「人」、使うのも「人」ということが伝わってくるものだった。

写真:東海大学・(右)パウチカッター、(左)くびれ“片手で使えるポンプボトル”

東海大学

東海大学教養学部芸術学科のプロダクトデザインクラブは、「片手でも使える」日用品のデザインをテーマに発表していた。確かに、普段は特に気にも留めないで使っている日用品の多くは、両手で使うことが前提となっている。片手の親指をちょっと怪我しただけで歯を磨くのにも難儀したことを思い出した。

当たり前に使ってしまっているからこそ気がつかない不便さに注目し、学生達は解決策を見せてくれていた。片手で使えるポンプボトルと、レトルト食品のパウチのカッターは普段から使いたいと思わせるデザインだった。ちなみに、レトルト食品のパウチを片手で開封出来る方がいたら、お目にかかりたいものだ。

写真:千葉大学・スケールシール

千葉大学

千葉大学工学部デザイン工学科は、教育の現場におけるユニバーサルデザインに着目した様々な取り組みを発表していたが、「スケールシール」や「組み合わせ可能なホワイトボード」は、メーカー((株)内田洋行)からユニバーサルデザイン教材として商品化されていることに驚きを覚えた。

製作にあたっては、近隣の学校にも協力していただいたとのことだ。人と人のつながりが実を結んだのだろう。

東京造形大学

写真:東京造形大学・歯ブラシスタンド

東京造形大学でも、福祉用品メーカー((株)コラボ)と共同のデザイン開発プロジェクト「colaboとコラボ」を立ち上げており、歯ブラシスタンドのように口腔ケアをテーマとした商品の開発に取り組んでいる。一般家庭でも、歯ブラシとコップの置き場には困るものだが、老人ホームのように共同生活を送る施設では、取り違えなどのトラブルも起こりやすいだろう。カビも生えたり、清潔な状態を保つことも難しいものだ。

会場では、学生達の作品が、コンテストのように競って展示されていた。型にはまらない発想のデザインは、見ているだけでも楽しく、そのうえ実用性もしっかりと踏まえたデザインとなっており、優しさ・温かさまでが感じられた。開発にあたっては、介護現場の方々に協力していただいており、ここでも人と人のつながりが実を結びつつあるのだ。

湘南工科大学

湘南工科大学工学部機械デザイン工学科は、音声指令電動車椅子、ユニバーサルカヌー、バリアフリーマップと独自の多彩な取り組みを発表していた。バリアフリーマップはGPS携帯電話を活用して製作されているもので、会場ではジオラマ化してわかりやすく展示していた。 このバリアフリーマップの取り組みは学内の研究にとどまらず、地域の自治体・住民等が参画して実施している「みんなで育てるふじさわ電縁マップ」の実証実験にも反映されているのだ。

参考:藤沢市「みんなで育てるふじさわ電縁マップ」新規ウィンドウを開きます。
http://gis01.city.fujisawa.kanagawa.jp/

今回、学生達が取り組む「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー」は、人の努力や感性とテクノロジーの調和が拓く可能性を見せてくれた。 これらの学生達の熱意あふれる取り組みは、企業、自治体、地域住民との連携によって、さらに大きな成果をあげていくことだろう。


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