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福祉ロボットは自立を支える道具 1/3

2006年9月19日掲載

手の不自由な方の「誰にも気兼ねすることなく、自分で食事をしたい」という声に応え、食事支援ロボット「マイスプーン」の開発をされたセコム株式会社の石井純夫さんにお話を伺いました。

「食事支援ロボット(マイスプーン)」への取組みの始まり

聞き手:

石井さんが、福祉ロボットの開発に取り組まれたきっかけを教えてください。

石井:

学生時代から、福祉機器の開発をしたいと考えていました。深い理由があったわけではないのですが、ロボットのような新しい技術にあこがれがあったのです。 就職活動のときに、福祉ロボットを開発している会社を探しましたが、なかなかありませんでした。そんな時、大学の指導教官が「セコムは今は警備会社だが、医療や福祉方面など新しい分野に進出しているから、チャンスがあるかもしれない」とアドバイスしてくれたのです。それに賭けてみようと、セコムに入社しました。入社して2年くらいは、セキュリティ関係の仕事をやっていましたが、その後、研究所で新しい分野へチャレンジしてもいいということになり、福祉ロボットの開発に携わるようになりました。

聞き手:

学生の頃から福祉に関心があったのですね。

石井:

大学時代に、ちょっとつらいことがあって、人に対して何かをすることによって、自分が変わっていきたいと強く思ったんです。それで、車いすの方の外出の手伝いをしたり、知的障害の方の施設に遊びに行ったりしました。そこには障害だけでなく、親が病気など、子どもを支える力が弱くなっている家庭の子どもたちも多くいたのです。彼らと一緒に遊んでいるうちに、居心地がよくなり、結局、大学時代はそのボランティア活動を続けました。それが福祉に関わるきっかけです。 人と関わることで自分を変えたいと思って始めたことでしたが、いつのまにか、人と関わること自体が楽しくなっていましたね。

写真:笑顔で語る石井さん

聞き手:

福祉ロボットといってもさまざまですよね。なぜ、食事支援ロボットの開発に着目されたのですか?

石井:

最初、学生時代の友人や老人ホームなどで、「福祉ロボットで何がほしいですか?」というアンケートをしましたら、みんな難しい注文を、いやいや、自由な発想で答えをくれました(笑)。たとえば、ヘルパーさんは、「おむつを替えてほしい」などです。 機械的という言葉があるように、機械は、決まったことを命令どおりに速くやることは得意なんですが、その状況や、身体に合わせるということは、技術的にとても難しいのです。ですから、おむつを替えるというのは、高度な技術が必要なんですね。

その中で、「食事を自分でしたい」という意見があったのです。これなら、「できるかもしれない」と。でも実は、食事支援ロボットの開発には自信がありませんでした。いろいろな食材があるので、難しいと思っていたのです。 ですから最初は、「お菓子ロボット」という企画書を書いたんですよ。

聞き手:

初めは、「お菓子ロボット」だったんですか?

石井:

はい。食事は難しくても、お菓子なら取れるだろうと、最初はすごく弱気な企画だったんです。でも、上司に「そのようなものは、作っても仕方がないだろう」といわれて、「食事ロボット」の開発に取り組むことになりました。


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