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富士通株式会社の聴覚障がい者参加型コミュニケーションツール「LiveTalk」について

まず、「LiveTalk」がどのようなものかご説明します。

「LiveTalk」の仕組みを知ろう!

(1)テキスト化された情報を参加者全員で共有できる

写真:会議参加者がパソコンに向かってお話し、スクリーン画面で確認する様子

使用方法は簡単で、「LiveTalk」と音声認識ソフト「AmiVoice® SP2」をインストールしたパソコンとマイクを用いて会話を行います。すると発言者名(事前登録)と発言内容がテキスト化されるという、仕組みです。インストールしたパソコンを同一の無線LAN・ルータ環境で接続すれば、テキスト化された情報を会議参加者で共有することもできます。

(2)音声入力以外の方法でも情報を入力することができる

写真:「LiveTalk」を使用した会議でスクリーン画面に映し出された参加者のお話し

音声入力のほかに、キーボード入力、スタンプ入力、定型文入力ができ、これらの機能を活用することで、聴覚障がい者も発言をすることができます。

(3)認識中も文字が表示される

写真:会議参加者が会議内容をパソコンから修正している様子

ほぼ発言と同時にテキスト表示されます。
無意識に発言された「えー」などの言葉も「<%>」などと一瞬表示された後、確定した文字が表示されていく方法で音声認識が行われます。

(4)変換を手入力で修正することができる

写真:会議参加者が会議内容をパソコンから修正している様子

正しい表示をするまで繰り返し発言することで、誤入力された箇所の情報を伝える方法もありますが、手入力で修正することもできるようになっています。
また、スタンプ機能もあるので、雰囲気を伝えたいときなどに便利です。

「LiveTalk」を使用した会議に参加した人に感想を聞いてみました。

誤認識に対しての意見

  • 「情報が正しく伝わらない」「修正箇所が多いと内容がわかりにくい」等の理由から不安を感じるため、認識率がさらに上がると良いと思う
  • 認識しやすいように、はっきりゆっくり発言したり、時間をおかず修正してもらえれば聴覚障がい者としてはわかりやすくなるが、その分、発言者や修正者は工夫が求められると思う
  • 発言者がより自然に発言し、修正しやすくなるための機能や工夫も重要だと思う

認識スピードや表示方法についての意見

  • 認識スピードは早く、表示方法も会話をしている様子が伝わり分かりやすかった
  • 「発言」している状況をリアルに感じることはできた
  • 「音」の情報の「過程(経過)」を知ることはなかなかできないが、「LiveTalk」は会議に参加している実感を得られ良かった

その他

  • 聴覚障がい者の発言を手入力で行うのは大変だが、直接会話をしている感覚を味わえるのは良かった
  • スタンプ機能等を使って、会場の雰囲気を把握できると尚良いと思う
Q:
これまで、「LiveTalk」を一例に、情報保障について考えてみたわけですが、いかがでしたか?
A:
聴覚障がい者に対する情報保障は、単に音声による情報を伝えるというだけではなく、一緒に笑ったり、考えられるよう、その場を共有できるように工夫することが大事だとわかりました。
Q:
「LiveTalk」のようなシステムや手話通訳を利用することも一つの方法だと思います。 一方で、たとえば会議を開く前に事前メモを準備するなど小さな工夫を積み重ねることで、情報保障の「質」を改善し、情報量を増やせることもあるのではないでしょうか。
聞こえない人も、情報保障さえあれば、会議に参加することはできることを多くの方に知っていただけると嬉しいです。
A:
そうですね。「LiveTalk」のような情報保障に関する商品・サービスが普及し、聴こえの程度に関わらず、会議ができるようになるといいな、と思います。
Q:
最後に、今後の「LiveTalk」について、富士通株式会社の方にお話しをお伺いしましたので、ご紹介します。 

開発者に聞く!「LiveTalk」の特徴

Q1:

開発のきっかけ、経緯を教えてください。

富士通株式会社:

総務省の情報通信利用促進支援事業の一環で障害者差別解消法を支援するツールの開発を進めてまいりました。今回は聴覚障がいのある方が、一般企業で従事する際、コミュニケーションを円滑に行う事を目的に「LiveTalk」という製品を開発いたしました。すでに要約筆記や手話など、様々なコミュニケーションの方法がありますが、特別なスキルを求めず、広く様々な方とコミュニケーションを取る方法として、「LiveTalk」の開発を進めております。

Q2:

製品化にあたり苦労したことはどんなことでしたか? また、アピールポイントがありましたら教えてください。

富士通株式会社:

製品開発コンセプトである「会議などの場リアルタイムなコミュニケーションを実現する」ことを意識しました。開発では聴覚障害の方に実際に利用・検証いただき、会議やコミュニケーションの場でストレスなく利用できるような音声認識スピードのチューニングや、見やすさ、わかりやすさで工夫を重ねています。
LiveTalkは聴覚障がい者と健聴者の双方向コミュニケーションを可能にしているところが大きな特長です。

Q3:

今後の予定を教えてください。

富士通株式会社:

更なる利便性や用途の拡大を目指し、スマートフォン対応や、遠隔地のコミュニケーションも検討しております。また2020年のオリンピックなども踏まえ、日本語だけではなく、各国語への対応も検討してまいります。

編集後記

今回、「LiveTalk」を使用した聴覚障がい者からは、認識率についてはさらに向上を期待したいといった声もありましたが、認識スピードやわかりやすい表示方法は好評でした。
文字による情報保障を行う場合は、どうしてもタイムラグが生じたり、要約されるなどして情報量が少なくなってしまいがちです。
聴覚障がい者が、孤独感や疎外感を感じず、会議に参加している一員として自信を持って発言できるようにするためにも、必要な情報プラスその場の雰囲気を共有することもまた、大事なことなのだと思います。

今回ご紹介した「LiveTalk」は、東京都北区の議会でも採用されています。
多くの場所で情報保障が当たり前に行われ、「聴こえる・聴こえない」に関わらず、会議に参加し、コミュニケーションが図れるようになるといいな、と思います。
そのためにも、私たち障がい者も、自分が何に困っていて、どうしてほしいのか、どういう工夫ができるのか、周囲の方々と一緒に考えていくことも大事だな、とも思いました。
皆さんも職場で、学校で、家庭で―。情報保障について考えてみませんか?


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