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情報通信が変える介護の世界 1/5

2006年5月2日掲載

情報通信技術を活かすことで、介護の新たな可能性を見い出し、 介護問題をなくそうと活動されている、老テク研究会の大島眞理子さんにお話をお伺いしました。

老テクとは、高齢者や障害者のためのテクノロジー

聞き手:

初めに、老テク研究会とは、どういったものなのかご説明をお願いいたします。

大島:

電子情報通信学会というのがありまして、その中のインフォメーション・コミュニケーション・サービス研究会(ICS研究会)の一部の研究班としてスタートしたのが、老テク研究会です。 老テクというのはすごく変な名前なんですが、高齢者や障害者のためのテクノロジーという意味です。"ロー"と"老"をかけているんですよ。 老テクというのは、高齢者や障害者の立場になると、必ずしも技術的にハイテクなものがいつも有用なわけではないということなんです。 なので、高齢者・障害者を助けるテクノロジーは、どういったものなのかを考えます。 たとえば、視覚に障害のある人が使っている白杖は、電子的なものでもなんでもないですし、高齢者にとって、段差がないことなどは、テクノロジーとしてはローテクなものです。でも、生活をするうえでとても重要なものです。

聞き手:

老テク研究会は、いつごろ立ち上げられたのですか?

大島:

今度で10回目の研究会になります。 一年に1回、国際シンポジウムやフォーラムのような形で、大きな研究会をやっていますので、もう10年以上になりますね。

聞き手:

10年前、高齢者を取り巻く環境は、どのような状態だったのでしょう?

大島:

今だからこそ、高齢者もパソコンを使うことが当たり前のように思われていますが、当時は、私たちが「高齢者とパソコン」をテーマにしていると言うと、一般の人だけでなく、マスコミも「ここはアメリカじゃないんですよ。日本なんだから、高齢者がパソコンを使うなんて100年早い。」と本気で言われて、ぜんぜん相手にされなかったんです。 私たちと一緒にやっている技術者も、「100年はオーバーかもしれないけど、50年は早いね。」と真面目に言っていたのが、10年前くらいの状況です。 でも、それからまだ100年たっていませんよね? 時代は変わってきたんだと思います。

写真:手振りを交えて説明する大島さん

聞き手:

老テク研究会の活動の目的や、目指したことについて教えてください。

大島:

10年前に、なんで高齢者にパソコンを習ってもらおう、覚えてもらおうと思ったかというと、介護地獄をなくしたいと考えたからなんです。 これは、老テク研究会の一番のテーマです。 高齢者介護の問題をテクノロジーを使って解決したい、という活動をしています。 10年前の介護は、介護保険もありませんでしたので、嫁が家の仕事として、嫌だという気持ちをひた隠しにしながら務めることが当たり前だったと思います。 高齢者の介護の問題を考えたときに、その部分をテクノロジーで解決できるんじゃないのか、というのが初めのきっかけでした。


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