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「ゆうゆうゆう」は、NTTが障がい者の雇用促進を目的に設立した「NTTクラルティ株式会社」によって運営されています。

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1.パソコン通信が教えてくれたこと

2006年6月2日掲載

杉並区の小さな草の根ネット「ネットワーク杉並ここと」が生まれたのは1990年。NTT民営化を機に登場したパソコン通信がきっかけでした。
電子化された情報は、「距離」や「時間」そして「障害の有無や種別」も超えて、便利にやり取りできることに着目したこのグループは、「情報提供」と「交流」を活動の柱に据え、杉並を拠点として活動を始めました。
当時の通信環境は、現在とは比べ物にならないくらい遅く、パソコン自体が一部のマニアのものといった感覚でした。しかし、この便利な道具を障害がある人にこそ活用してほしいという願いで始めたネットは、現在、障害がある人はもとより、実に様々な人たちが集う場所となっています。

「電話線の向こうに顔が見えるネット」を合言葉に、月一回、会員の自宅からワープロやパソコンを持ち寄り、障害がある人も参加がしやすいように配慮した、初心者向けの講習会を催し、直接の交流を重視したのが、15年も続いている理由かも知れません。
当時は文字情報のみで、しかも会員にならなければやりとりできないという狭い枠組みでした。しかし障害を意識することなく参加でき、街の情報や個人として感じることなどが、日々書き込まれていく掲示板は、連日にぎわいを見せ、チャットのコーナーでは毎晩のように障害の垣根を越えた会話が弾みました。

十余年のときを経て、インターネットが生活の一部となり、自由に情報を収集しつつ個人の思いを発信している今のブロガーに通じるものがあると感じています。
インターネットは世界に開かれた扉。ブロードバンド化は動画のやり取りも可能にし、距離・時間・障害の垣根はどんどん低くなっていますよね。しかし反面、昨今の事件に共通する「顔の見えない」恐怖や悲しさは、胸をしめつけられる思いがします。
人と人のつながりの原点は、会って、顔を見て、声を聞くこと。そしてお互いの違いを認め、心を通い合わせることができてはじめて、しっかり結びつくのだと思います。
この小さなグループに通信技術の進歩が教えてくれたものは、グローバルな利便性の裏にある、ローカルなコミュニティの大切さでした。
会は2002年に「こことステップ」というNPO法人となりました。現在も杉並で初心者向けの講習会を毎月催し、季節ごとにバーベキューなどの交流行事を行っています。

プロフィール

写真:村さん

村 一浩/むら かずひろ
1957年 横浜生まれ
1982年 杉並区役所に福祉職として入庁 社会福祉士
現在 杉並区立こども発達センター勤務
パンド「Village Seven」ではボーカルとギターを担当

NPO法人 こことステップ 新規ウィンドウを開きます。
http://www.kktstep.org/

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