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「余暇のユニバーサルデザイン」-ユニバーサルデザイン・ビジネスシンポジウム2007

2007年11月22日掲載

「ユニバーサルデザイン・ビジネスシンポジウム2007」が、11月16日(金)に、MEGA WEB(メガウェブ)のトヨタユニバーサルデザインショウケース(東京都江東区)にて開催された。今回のテーマは「余暇のユニバーサルデザイン」。多様な身体能力を持つ人々が余暇を楽しめるように、企業や自治体の取り組みが発表された。

ユニバーサルデザインは企業・自治体の責務

主催者を代表して開会の言葉を述べた駐日英国大使は、2020年には、イギリス、日本をはじめとする多くの先進国で人口に占める高齢者の割合が高くなると予想されていることに触れ、高齢者は企業や自治体がターゲット層として意識すべき存在であることを述べた。したがって、今後の観光ビジネスでも、さまざまな人々のニーズを満たすことが必要だと提言した。

観光ユニバーサルデザインへの取り組みの実例

特別講演を行った三重県の望月副知事は、「美し国、三重の観光・レジャーにおけるユニバーサルデザイン」と題して、同県が行っている取り組みと、今後の課題について発表した。同県では、バリアフリーからユニバーサルデザインへと考え方を改め、「ユニバーサルデザインのまちづくり推進条例」を定めた。行政として観光のユニバーサルデザインに力を入れているのだ。たとえば、独自の調査から人々が外出時に最も気になることが、公共トイレの情報であることが分かった。そこで、県内の公共トイレのバリアフリー化や設置場所情報などを充実させたところ、観光客数にも著しい上昇が見られたとのことだ。

「行きたいところ」に行けるようにするために

三重県は、伊勢神宮や熊野古道など、比較的バリアの多い名所旧跡が主な観光地だ。そのために、どうしても設備面だけの対応では限界がある。そこで必要となるのが、高齢者や障害のある人が観光をする際にサポートしてくれるスタッフの存在だ。同県では、新たに観光局を設け、地元のNPO団体などとも連携してさまざまなニーズに応えられる体制作りに努力している。 今後の課題としては、まだ県内の企業や県民に認識の薄い「ユニバーサルデザイン」という概念の啓発を目指す。そのうえで道路や施設への整備投資について、企業や県民から理解を得たいとのことだ。また、県内で「ユニバーサルデザインアドバイザー養成講座」を開講するなど、ユニバーサルデザインに関わる人材育成にも力を入れている。

写真:落ち着いた竹林と段差のない通路

今後、高齢社会が進むなかで、障害のある人も含めさまざまな身体能力をもつ人々が、観光ビジネスでも消費者の多くを占めていくことには間違いない。誰もが余暇の時間に求めていることは、日ごろの生活から離れてリフレッシュすることだ。障害があることで、この余暇の時間にまでストレスがかかる社会であってはならない。何より、一般の人々に「余暇のユニバーサルデザイン」の大切さを知ってもらうことが必要だ。企業や自治体の取り組みにも期待したいが、「行きたいところ」に行けるようにするためには、高齢者や障害のある人も当事者として声をあげていくことが必要ではないだろうか。

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