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知的障害のある人の自立した暮らしのために1/3

2007年12月18日掲載

わかりやすい本の出版を通して、知的障害のある人が地域で暮らしていけるよう啓発活動を進めていらっしゃる、有限会社Sプランニング代表の鈴木伸佳さんにお話をお伺いしました。

「全日本手をつなぐ育成会」での活動との出会い

写真:微笑みながら語る鈴木さん

聞き手:

鈴木さんが、知的障害のある人と関わられるようになったきっかけはなんだったのでしょう。

鈴木:

1982年に「全日本手をつなぐ育成会」に入局しました。この会は、1952年に、知的障害のある子を持つ3人のお母さんが集まってできた会で、子どもの教育や福祉について行政に要望していく等の活動をしています。私は、会で発行する機関誌「手をつなぐ」や出版物の編集を23年間してきました。編集の仕事をしたくて、応募したら運よく採用してもらえました。当初は、育成会の活動内容も知的障害のある人の福祉についてもよく知りませんでした(笑)。

聞き手:

編集の仕事をされてからはいかがでしたか。知的障害のある人の福祉に興味をもつ印象的なことなどありましたら教えてください。

鈴木:

1990年に、知的障害のある本人と家族の国際組織である国際育成会連盟(インクルージョンインターナショナル)の国際会議がパリでありました。その会議に参加した、知的障害のある人たちのことを「元気のでる本」というシリーズとして本にまとめたのですが、その会議では、知的障害のある人自身が壇上に上がり、堂々と自分の意見を発表していた、というんです。当時、日本でそういうことはほとんど行われていませんでした。知的障害のある人は、自分の意見を人前できちんと発言などできないと思われていたんです。

聞き手:

知的障害のある人への考え方が違っていたのですね。そのころの日本ではどのような支援活動をしていたのでしょう?

鈴木:

本人の意見を聞くということではなくて、「親の会」が、子どものために何かしてあげようという形で活動が行われていたように思います。
やがて、海外からの影響もあり、日本でも政策を進めていく上で大事なことは、親や周囲の人たちの意見ではなく、本人の思いや気持ちをいかにくみとって、それを活かして教育や福祉を進めていくかということだと気づき始めたのです。
「全日本手をつなぐ育成会」の全国大会でも、「本人部会」という当事者の分科会ができました。パリでの会議に刺激を受けて、分科会の内容や進め方を自分たちで企画していこうということを始めたんです。これまでは、知的障害のある人は親の付属物のようなニュアンスがあったのですが、主役は「本人」で、親は本人のために活動するんだという認識が広がってきた、そんな時代の変化を感じました。


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