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兄弟姉妹に障害者がいる人へ−ひとりで悩まずみんなで一歩を踏み出そう! 4/4

悩みを共有し支えあって生きる活力を

聞き手:

身近な問題として意識されるようになるといいですね。

田部井:

ええ。最近、障害のある人を描くテレビドラマが増えてきましたよね。これからは家族やきょうだいの悩みなどについてもスポットを当てたドラマができたらうれしいよね!というような話を会員のみなさんとしているんですよ(笑)。ドラマを見て、何かに関心や興味を持ったりすることって意外と多いですからね。

聞き手:

少しでも多くの人に関心を持ってもらえれば、今はまだなかなか悩みを口に出せない人にも届くかもしれませんものね。

田部井:

本当にそうですね。自らの悩みを解決するために会員になったきょうだいの会の人たちは、ある意味での最初の一歩を踏み出せた、ひとつ壁を乗り越えられたとも言えます。でも、実際にはまだまだ、一人で問題を抱えたまま、誰にも悩みを打ち明けられずにいる人は多いと思うんです。
これからは、そうした気持ちを口に出せない方に、どうやって支援の輪を広げていくか、ということがひとつの課題になります。

聞き手:

では今後、どういった活動をしていきたいとお考えですか。

田部井:

まずは、きょうだいの会の会員たちへのフォローを充実させていきたいです。正直なところこれまでには、仲間に馴染むことができずに会から離れてしまった人もいます。
まずは、会員同士が「また会いたい」と思える仲間作りをすることです。少しづつ実現している状態です。また、きょうだいの持つ課題や気持ちについて、まだまだ知られていない部分があるので、親御さんをはじめとして、福祉関係者や学校の先生にきちんと知っていただくこと。子どものきょうだいへの支援も不十分だとも感じています。しかし、こうした問題の全てを私たちの会だけですることは限界があります。

その解決方法のひとつとして、いろいろな会と協力しあって、情報共有をしよう、という計画があります。

聞き手:

もう少し具体的に教えてください。

田部井:

同じ「きょうだい」への支援でも、私たちの会では成人している方がほとんどです。しかし、「きょうだい」の方は、幼少時から孤独感を抱えていることが多いです。成長の過程によって悩みは変化するので、支援も成長に沿って行う必要があります。
地域によっては小・中学生など子どもを対象とした「きょうだい」を支援している団体もあります。また大人を対象としていますが、精神障害のある方のきょうだいの会もあります。知的障害を中心とした私たちとはニーズが違う団体ですね。そういった団体と手をつないでいきたいと思っています。

聞き手:

「きょうだい」や家族のみなさんが、抱えている問題をトータルで取り組んでいかれる、ということですね。

田部井:

ええ。子どもの頃に、障害のある人・家族・きょうだいへの支援がしっかりしていれば、大きくなってからの問題は回避できる、少なくとも軽減される可能性があります。
「きょうだい」が抱えている問題は、障害のある人がいる「家族」の問題でもあると思うのです。しかし、家庭内で解決できる問題だけではありません。親がきょうだいへ配慮するには親に心の余裕が必要となるなど、家族全体への支援が必要です。
幼少時のいじめの問題や、結婚の問題などは、学校や社会の理解とも密接に繋がっています。幼少時代から「きょうだい」の集まりがあれば、子どもの頃からの孤立感を少なくすることができます。大人のきょうだいの集まりは、就職や結婚、そして親亡き後のことまでのことなど、様々な課題に立ち向かう勇気と情報とノウハウを共有できるんです。

だからこそ、悩みを抱えている人たちが声を出し合って、知恵を出し合って、一緒に問題を乗り越えていきたいと考えています。そうやって地道に一歩ずつ、できることから活動を積み上げていきたいと考えています。

聞き手:

社会が障害者やご家族の方への支援を深める中で、これからますます、「きょうだい」の会の役割も大きくなるのではないかと思います。 今後も多くの方の笑顔と接していって欲しいと感じました。頑張ってください。本日は、お忙しい中、どうもありがとうございました。

写真:2004年9月に開催された観月会の様子  写真:2008年6月に開催されたきょうだいの会シンポジウムの様子

プロフィール

写真:田部井さん

田部井 恒雄/たべい つねお

田部井恒雄。団塊世代。きょうだいの会で知り合った妻と長女との3人家族。
中度の知的障害のある弟がいたが、3年前に病気で他界した。
元々は電機会社のエンジニアだったが、きょうだいの会に出会ってその活動にのめり込み、障害者施設に転職。現在に至る。

【きょうだいの会について】
きょうだいの会には、大学生だったころに入会。
会が行った学習会で、それまで未知の世界だった福祉に出会って共感し、転職を決意した。
会で出会った仲間と話すうちに、知らないうちに、自分を押さえていた何かから解放された気持ちになったことが、今の自分のエネルギーの元になっているように思う。


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