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「ゆうゆうゆう」は、NTTが障がい者の雇用促進を目的に設立した「NTTクラルティ株式会社」によって運営されています。

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人と人をつなげる助け合いの場

「ふぁみえーる」サイトのディレクターである株式会社ウイングルの野地さんに、サイトに対する思いや今後の展望について伺いました。

発達障害者の支援に必要なこと

写真:開発者の野地さん

聞き手:

ふぁみえーるサイトを立ち上げたきっかけはどんなことでしたか?

野地:

弊社の事業のひとつに障害者の就労移行支援があります。 そこで、今後の世の中を考えていたときに、インターネットのサービスは欠かすことができないと考えました。
最初は当事者側に情報が不足していると思い、当事者向けにSNSなど情報提供の場を作りたいと考えたのがそもそもの始まりです。

聞き手:

直接当事者の方に意見を伺ったのですか?

野地:

弊社の就労移行支援施設を利用頂いている皆さんにお話を伺いましたが、普段インターネットを使って情報を集めるのに不便はなく、就職活動についてはそれ以上の情報提供の場は必要ないと感じました。
確かに就労のステージまで行かれている方はもう既にさまざまな情報収集をされています。であれば、もっと悩んでいるのは親御さんかもしれないと思いました。
お子さんに障害があるのではと思った時、どうしたらいいかわからず不安になると思います。ご家族向けにサービスを提供したほうがより受け入れられると考えました。

聞き手:

発達障害児をもつ家族向けのサイトにした理由はありますか?

野地:

発達障害という概念自体が新しく、法律はありますが、明確な支援が行き届いていない状態だということがわかりました。
親御さんもどうしたらいいかわからなかったり、学校側もどんどん対応が変わっていったりと、煩雑な情報を整理しなおし、支援体制を整えていくひとつのきっかけになればいいなと考えたんです。

聞き手:

発達障害に関する情報はどのようにして集めたのでしょうか?

野地:

私自身何のコネクションもありません。最初のうちは、いろんな医療機関などに問い合わせのメールや電話をしてお話を聞いてくださるところへ出向いていました。その時にはまだサイトができていたわけではないので、相談だけだと断られることが多かったですね。
あとは、弊社社員と既につながりのあった親の会へ足を運んでお話を伺ったりしました。

聞き手:

お話を伺った中で、特に印象的なことなどありましたか?

野地:

世界に目を向けてみると、発達障害児教育の分野について、日本が遅れているということでしょうか。ただ、少しずつではありますが確かに変わってきているなと感じてもいます。
2005年に法律が施行されてからは、支援も広がりつつあります。例えば、小学校に入ると、一人の生徒のためにもうひとり先生をつけるなど、統計を見ても右肩上がりに支援の教室や先生の数が増えているんです。
後は、サイトのインタビューでお世話になった上野先生が取り組まれていて、2011年から大学入試センター試験に発達障害者に対しての特別措置がとられるようになりました。 少しずつではありますが変わってきているなと感じます。

「ふぁみえーる」から不安や偏見を取り除く一歩に

聞き手:

サイトを作っていると色々大変なことがあるかと思います。どんなところで苦労されていますか?

野地:

細かい一語一句、色、形、大きさなど全て自分たちで決めていく作業が大変でした。あと、自分が全く関わってこなかった分野なので、日々勉強することでしょうか。
ある程度知識を持っていないと、お話するにしても失礼になってしまうので、猛勉強しました(笑)。ただ、作る苦労よりも、今後より多くの方の力になれるようなサイトに育て上げていくためのやりがいの方がたくさんあるのかなと思っています。

聞き手:

確かに、同じサイトを作るものとしてこれからの苦労の方が多いのかと思います。サイトに対する反応などはいかがですか?

野地:

地方の方から、他の地域がどんな活動や支援をしているのかを知りたいというニーズがありました。首都圏と違い地方では活動や支援が活発ではなく、何をどうしたらよいのかという声もありました。
また、発達障害に関する情報を集約しているサイトがあまりないため、「こういったサイトがあるといいなと思っていた」という声を非常に多くいただきました。
それから、以前弊社社員と話しているときに、お母様が絵画教室を開催されていて、最近、生徒の中に発達障害のお子さんのような方がいると言うので、早速ふぁみえーるを紹介しました。
すると、生徒さんの中に傾向がピッタリと当てはまった方がいたということもあったので、ふとした疑問からふぁみえーるを見ていただいても、何か悩みがクリアになることもあるのかなと思います。

聞き手:

このサイトをどんな方々に利用していただきたいですか?

野地:

そうですね。基本的には今悩んでいる方に使っていただきたいです。
ただ、それだけではなくて、支援者の方にも使っていただき、支援される側の人たちはこんなことに悩んでいて、こういうニーズがあるということを知っていただければと思います。
ゆくゆくは、「発達障害」を知らない方々にも利用して頂き、障害自体を理解してもらいたいですね。まだまだ偏見って強いと思うんです。偏見自体も変えていける存在になるといいなと思っています。

みんなが支え合う社会を目指して

聞き手:

「ふぁみえーる」サイトの今後の展望についてお聞かせください。

野地:

一番にはもっと多くの人の力になりたいというのがあります。今後はインターネット上の支援だけではなく、例えばお子さんを預けたり、実際人に手伝って欲しいこともあると思うんです。
そういうのもネットとリアルを融合させて、「ふぁみえーる」がみんなが助け合うようなプラットホームになれたらいいなと思っています。同じ境遇の人やいろんな人が支えあう社会とかコミュニティって素晴らしいですよね。
支援する人と支援が必要な人をつなげて助け合いの場が生まれるようなきっかけを作っていきたいと思います。

聞き手:

きっかけは大切だと思います。これをみて、次のアクションに移ろうかなという人が増えるとうれしいですね。
今日は、お忙しい中どうもありがとうございました。

発達障害児をもつ家族の応援サイト「ふぁみえーる」新規ウィンドウを開きます。
http://famiyell.net/

編集後記

なかなか悩みなどを人に打ち明けることって難しいことだと思います。同じように悩んでいる人がいることを知るだけでも、「ひとりじゃない」と思い、心強いのかもしれません。
また、「発達障害」ってどんな障害なんだろうと思っている人が、サイトを見ることによって障害に対する理解が深まるといいなと思います。


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