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視覚障がい者の生活を支える点字図書館-福岡点字図書館

2015年6月2日掲載

点字図書館をご存知でしょうか?
そのサービスは、点字で書かれた書物を貸し出すことにとどまらず、利用者とボランティアとの交流を図るイベントを企画するなど、とても幅広いものとなっています。
今回は、福岡点字図書館の館長に、点字図書館について伺いました。
ぜひ、ご覧ください。

点字図書館とは?

日本の点字図書館は、昭和の始めに創立され、現在では全国に90館ほどあります。 今では「視覚障害者情報提供施設」というのが正式な名前になっています。 その名前が示すように、当初は点字図書や録音図書の製作・貸し出しから始まりましたが、現在では多様な支援を行っています。

写真:館長がお客様とお話をしている様子

視覚障がいは情報障がいだといわれます。 現代の情報化社会において、その障がいを補償するためには、プライベートなサービスが必要となります。 図書館では、読書支援だけでなく、視覚障がい者用の便利グッズといわれる機器の展示・販売も行っています。 その他にもさまざまな問い合わせや相談がきます。 これらに応えるためには、視覚障がいに関する幅広い知識が必要になります。

福岡点字図書館の活動内容

県内の視覚障がい者に対して、点字・録音などによる情報提供と福祉・文化活動の援助・推進に努めています。

  • 閲覧コーナー
    点字図書・録音図書の閲覧をはじめ、音声読書機や拡大読書器などの利用もできます。
  • 広報
    新刊案内を含めた機関誌「ちくしだより」を点字版・テープ版・CD版・墨字版にて発行しています。
  • 点訳・音訳ボランティア
    多くのボランティアの協力を得て、点字図書・録音図書の製作を行っています。 県委託事業としてボランティア養成講習会を年1回開催しています。
  • 利用者・ボランティアのつどい
    利用者・ボランティアが一堂に会し、音楽会やゲームなど多彩な催しを行い、交流を深めています。
  • 福点まつり
    毎年秋には、ボランティアの方や利用者に協力してもらい、バザーや点訳・音訳体験 やクイックマッサージなどの催しを行い、地域の方に点字図書館を知ってもらうため のイベントを行っています。

福岡点字図書館・館長からのコメント

私は、30年以上盲学校に勤務し、視覚障がいのことに関しては知らないことはないだろうという自負がありました。 しかし、この職場にきて、想像もしなかったことがあることを知らされました。 私自身が全盲なので、中途失明の方からいろいろな相談を受けることもあります。

写真:館長がパソコンを使って仕事をしている様子

先日も3年程前に失明されたという高齢の男性が訪ねてこられました。 デイジー図書というCDに録音された図書の聴き方を説明していましたが、最後は人生相談のようになってしまいました。 家族にも理解してもらえない思いをついつい口にされたようです。

盲学校の校長を退職してここにきましたが、周囲の人には「暇でしょう?」「毎日何をしているんですか?」「印鑑を押してあとは何もすることはないんでしょう?」などと言われます。 とんでもありません。 図書館の職員はわずか5人しかいません。みんなでたくさんの作業をこなして終日ばたばたしています。 私も電話をとったり、点字印刷をしたり、ボランティアの方々の質問に答えたり、あまりのんびりする時間はありません。それだけに充実した日々を過ごしているともいえます。

写真:館長が講演を行っている様子

今後の課題として感じていることは、広く視覚障がい者の生活支援ができる施設であるために「人材と運営費の確保」「新しいボランティアの育成」が必要不可欠ということです。 少しでも視覚障がい者のために何かができるようにと、まだまだ精進が必要な日々です。

図書館情報

福岡点字図書館について:詳しくはこちら(新しいウインドウが開きます)

編集後記

「福岡点字図書館」からの情報、いかがでしたでしょうか。 その果たすべく役割は、想像以上に多岐にわたっていると感じました。 この記事がきっかけとなり、それぞれの「地域の点字図書館」が身近なものとして広く受け入れられ、視覚障がい者のQOL向上・社会参加につながることを期待します。


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