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アメリカ手話で世界が広がった1/5

2005年8月23日掲載

アメリカ手話を国内外に広げながら幅広い活動を続けている高村真理子さんに、海外ろう者エンターティナーの日本招致やインドネシアへのボランティア活動のことなどについてお話を伺いました。(なお、今回のインタビューのすべての会話は、手話でやりとりしています。)

手話は世界共通語ではない

写真:笑顔で語る高村さん

聞き手:

手話は、世界共通と考える人が多いようですが、その辺りの説明からお願いします。

高村:

手話というものを「世界共通語」と考えるのは間違いです。アメリカ手話、イギリス手話、中国手話といったように、それぞれの国独自の手話があり、その国に住んでいる人が持っている文化と深いつながりがあります。例えば、「食べる、eat」という手話の場合、主食のパンを手で食べるアメリカでは、5指をすぼめて全部くっつけた右手を口にもっていきますが、日本では、やはりお米をお箸で食べる国ですので、お箸を口にもっていきます。日本人だけでなく、どの外国の方々も手話は世界共通に違いないと思っています。手話だと、ろう者同士の場合、簡単に外国人ともコミュニケーションをしているように見えるので、ついつい、そういう風に思い込んでしまうのですね。でも、その国々によって文化は違うので、手話も違って当たり前です。

聞き手:

先生はなぜ、日本にアメリカ手話(America_Sign_Language:ASL)を広めようと考えたのですか?

高村:

私は単に日本にアメリカ手話を広めたいと思ったのではないのです。聴者が外国語を学ぶ場合、英語、スペイン語、フランス語とありますが、英語が一番多いですよね。でも、ろう者は発音できません。そこで書く以外に相手と会話をするとしたら、発音のかわりに手話を使うということになります。世界で一番良く使われているのは英語で、よく観光などで行く国としてもアメリカが一番多いのでアメリカ手話というわけです。

また、アメリカ手話を知っているとか、アメリカ手話もとりいれている国というのが世界にけっこうあります。アメリカ手話を使って、世界の人とコミュニケーションをとれるようになったら、どんなに楽しいかと思います。アメリカ手話でアメリカのろう者とコミュニケーションができるだけでなく、フィリピンや、マレーシア、タイなどでも使えます。アメリカ手話を学ぶことで、他の国の文化を尊重しながら、コミュニケーションも楽しめるという意味で、重要なことだと思っています。

聞き手:

なるほど。高村先生が初めてアメリカ手話を覚えたのは、いつごろのことですか?

高村:

アメリカに留学した時です。大学の中に手話のクラスがありました。アメリカ手話クラスですが、それに参加しました。同時に、寮に入ったので、24時間、アメリカ人のろう者と一緒でした。その生活を通して、アメリカ手話だけで話していたので、大体1ヶ月くらいで手話を覚えていきました。

聞き手:

早いですね!誰でもそんなに早く覚えることができますか?

高村:

誰でもそうなるというわけでないのかもしれませんが、私の場合は、本当に大学の講義に必要だったからです。アメリカ人の手話通訳者が通訳した内容を理解するには、アメリカ手話を覚えなければなりませんでした。大学では最初の頃、日本の学生とはあまり会わないようにしていました。日本の学生同士がかたまってしまうと、英語やアメリカ手話を覚えることができなくなってしまうのでは?と思ったからです。


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