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障害のある子どもとその保護者への支援が大切 1/5

2005年9月6日掲載

独立行政法人国立特殊教育総合研究所で、言語障害や聴覚障害の子どもの研究を行っていらっしゃる久保山茂樹さんにお話を伺いました。

子どもの笑顔を引き出すため

写真:笑顔を絶やさず熱心に語る久保山先生

聞き手:

久保山先生が、障害のある子どもの研究に取り組まれるようになったきっかけを教えてください。

久保山:

私には、12歳下の弟がいます。私が小学校5年生の時に弟が生まれて、言葉を覚えていく姿などをずっと見てきました。その頃から、小さな子どもの心理や発達について興味を持つようになりました。それで、子どもの心理や発達などを学べる大学へ行きました。その大学には、障害について研究しているところがありました。子どもの勉強ができるのなら、深く勉強をしたいと思い、障害のある子どもの教育のことを学びました。研究を始めることになった明確なきっかけはありませんが、私はもとから子どもと関わることが好きだったので、この世界に入りました。

聞き手:

先生は実際の教育現場では、どのように活動されていましたか?

久保山:

私は学校の先生の経験はありません。大学院に行きながら児童相談所で発達相談の仕事をしていました。それが今の研究の出発点です。児童相談所には1歳半健診の後に、ことばの発達への援助が必要な子どもや、体の障害・耳の障害・目の障害の子どもを持つ保護者が相談に来ていました。現在も、障害が発見されてまもなくの子どもとその保護者との関わりを中心に相談を受けています。

保護者は子どもの障害を告知されると、ショックを受けて落ち込みます。そして、子どもの弱いところや苦手なところばかりを見るようになる保護者もいます。そのような状態の保護者に「確かに苦手なところはあるけれど、このお子さんは楽しく遊べるし、こうすれば、もっと一緒に遊べるのではありませんか」ということを伝えるのが私の役目だと思っています。ままごとやシャボン玉などのなんでもない遊びをしながら、保護者と一緒に子供ができることを増やしていきます。落ち込んでいる人に、「頑張って」などというのは一番よくないことです。具体的にどうすれば子どもと遊ぶことができるのか、どうすれば子どもの笑顔を引き出すことができるのかを一緒に考えていくことが大事なのです。

写真:子どもと使う遊具の中に入って遊び方を説明する久保山先生

聞き手:

子どものできることを見ていくことが大事なのですね。久保山先生は、今はどのような研究をされているのですか?

久保山:

今は、主に子どもと保護者の関わり方を柱に研究しています。ほかに「特別支援教育に必要な教育設備整備のあり方に関する調査研究」など文部科学省の施策に関わる研究や、「通常の学級の児童が障害について学び理解を深めるための教材と学習プログラムの開発」など、教育現場につながる研究をしています。これは通常の学級にいる子どもたちが、総合的な時間の中で障害のことを学んでいきましょうというように、みんなが障害のことを学ぶ機会を作る研究です。


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