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運営会社について

「ゆうゆうゆう」は、NTTが障がい者の雇用促進を目的に設立した「NTTクラルティ株式会社」によって運営されています。

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1.それは、ある日突然にやってきました

振り返ってみると、今まで実に色々な事をやってきたように思います。
大学を卒業後、7年間旅行業界で働き、その後たまたま読んだ本に触発され専門学校に入りなおし栄養士の資格を取って、在宅栄養士として保健所、保健センター、クリニックなどで栄養・健康指導を担当しました。
20代の中頃まで、それこそカレーすら満足に作れなかった私が、学校でシゴかれた甲斐があって、30代には栄養士と同時に料理の先生にまでなり、家族に呆れられたものでした。

40歳を過ぎた頃、それまでワープロで料理のレシピや講座・講演のレジュメを作っていましたが、「パソコンというものが便利らしい」という話を聞き、ならば使ってみるかと購入。悪戦苦闘しながらも徐々にマスターしていき、いつの間にかパソコンにハマリ、なんとパソコンインストラクターに華麗なる(?)転身を遂げていたのです。
パソコンとのお付き合いが深まっていく中、中高年の方たちからの要望もあり、当時住んでいた埼玉県のある町の高齢者クラブ主催で、大規模なパソコンセミナーを立ち上げるまでになりました。

そのセミナー開講が一週間後に迫ったある日の夕方、1本の電話ですべてが崩れていくことになります。セミナーも、ほかの仕事も、家庭生活すらも…

墓参のために九州熊本県へ行っていた母が、足を滑らせて3メートルほどの崖から落ちて骨折したというのです。単純に足でも折ったのかと思っていたら、同行していた叔父が電話で、「事態はもっと深刻なので、とにかく来てくれ」といいます。
翌日、朝一番の飛行機で九州へ向かい、母が運ばれた病院へ行ってみると、本当に大変なことになっていました。
脊椎完全骨折、頚椎不完全骨折のため胸から下が全く感じない状態で、顔に擦り傷や打ち身跡を作り、むくんだ体を固定され横たわっている母を見て、頭の中がグルグル「これからどうなる、どうしよう」と忙しく動き回っていたことを覚えています。
今から3年前の6月末、母が76歳の誕生日を迎えた直後のことでした。
そして、これを境に母は1級身体障害者、要介護5となり、私は障害者、要介護者を抱える家族となったのです。

担当医からの状態、経過、これからの方針についての説明で、骨折の状態から回復の余地はないことを告げられたのです。家がある神奈川県川崎市内の病院へ転院できるまでのスケジュール説明もありました。
その際、「患者、またその家族にとって乗り越えなければならない3つの壁があります。1つ目は、命に別状なかったという安堵とともに、これからどうなるのかという不安。治療、リハビリをしながらも、思うように動けないことから起こる焦り。その後に来るのが諦めと絶望です。これらを乗り切っていかないと、身に起きた障害を本人、家族双方が受容することはなかなか難しいのです」と医師が話してくれたことが、いまさらのように思い出されます。

プロフィール

写真:奥田さん

奥田 奈菜子/おくだ ななこ
NPO法人 プロジェクトウイング 理事長

東京生まれ
日本大学文理学部英文科卒業
7年間旅行業界で勤務した後、香川栄養専門学校に入学
栄養士資格取得後、在宅栄養士として保健所、クリニック等で栄養指導に当たるかたわら、栄養、健康に関する講演、また料理教室の講師としても活動。
その後、PCインストラクターとしても活動を始め、2005年埼玉県障害者パソコンサポートボランティア登録。
同年6月、埼玉県春日部市にパソボラを開設。
同年12月1日、NPO法人プロジェクトウイングを設立。

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http://www.p-wing.net/

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