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運営会社について

「ゆうゆうゆう」は、NTTが障がい者の雇用促進を目的に設立した「NTTクラルティ株式会社」によって運営されています。

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1.福祉工場は夢の実現

2006年7月21日掲載

みなさんの中には、福祉工場とは一体なんなのか、とお考えになる人もいらっしゃるかも知れません。そこで、簡単に触れておきます。福祉工場も社会福祉施設の1つです。しかし、他の社会福祉施設(授産施設や厚生施設)とは少し違うところがあります。ここで、働く人々は、最低賃金が保証されねばならないという点です。
他の社会福祉施設にいる人々も働いている人が多いのですが、最低賃金が保証されてはいません。授産施設の人々が働きだした収益を分け合って、それぞれの利用者に還元します。その成果は、新聞報道によりますと、授産施設で1ヶ月平均1万5000円くらい、小規模作業所では7000円となっています。
私どもの工場では、創立2年経った現在、1ヶ月約3万円の賃金となっています。3万円は確かに夢のような大きな賃金なのですが、労働基準局にお願いして、最低賃金の免除をうけているからこの額で、本当なら5万から7万円を払わなければなりません。約束通りいっていないことは、とても残念です。
私は、彼らと協力し合い、いつか一般就労なみの賃金が支払えるようにしたいと考えています。そのためにも、働き易い職場になるよう、勇気と知恵を結集して、夢を実現していきたいと願っています。

7年前、福祉工場づくりを目指して、初めて県庁へお願いに行った折、「そんな無理しなくても、働いた分だけお金を払えば良いのではないでしょうか。授産施設として支援費をもらって、その範囲の中で運営してください。」との回答を得ました。
でも、私は、本当にそんなことでよいのか。福祉施設も利用者も、くらしが豊かになるために具体的な目標を持ってがんばることが必要なのではないか。それを成しえて初めて、グループホームで暮らしたり、余暇を楽しんだり、お友達と遊んだりできるようになるのではないか、と考えたのです。そこから本当の「地域で生きること」がスタートします。先ず、福祉が勇気と知恵を持って、どんな方法がよいのか、どんな仕事が良いのかを工夫し、彼らの働きがきちんと実を結ぶようにしなければならないと思ったのでした。
やがて、少しずつ、人々のご理解が得られるようになり、ようやくその夢が実現しました。どんぐり村福祉工場が開設したのです。しかし、その運営自体にはみんなが尻ごみし、結局、云い出しっぺの私に工場長のお鉢がまわってきました。
大学では40年間、障害のある方の心理学を研究し、講義し、相談指導に従事してきましたが、ここで初めて教鞭を離れて、未開拓分野に単身、身体を張って挑むことになってしまいました。心細く、不安もありました。その時、私はすでに70歳になろうとしていましたが、不退転の決意をしたのです。

プロフィール

写真:柚木さん

柚木 馥/ゆのき ふく
1935年生まれ
北海道大学大学院教育学研究科 1965年 博士課程中退
その後、岐阜大学講師(障害児心理学担当)
助教授、教授を経て退職
1999年 岐阜大学名誉教授・教育学博士
付属小学校長・障害児実践センター長を勤務
2003年 桜花学園大学保育学部退職
当年、どんぐり村福祉工場長になり、現在に至る

著書
1999年 「知的障害者の法外小規模施設における教育実践」コレール社
2003年 「地域に生きるというこ」コレール社

社会福祉法人あしたの会 どんぐり村福祉工場 新規ウィンドウを開きます
http://www.dongurimura.show-buy.jp/

柚木様は2007年1月30日に亡くなられました。
心からご冥福をお祈りいたします。


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