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障害のある人の就労を広げたい1/4

2006年7月25日掲載

ご自身にも障害があることを活かして、障害のある方の就労支援をしている、身体障害者雇用促進研究所株式会社(職業紹介事業所名:サンクステンプ)の工藤雅子さんにお話を伺いました。

求職者と企業の間をつなぐ

聞き手:

こちらの会社に入社されたきっかけについて、教えてください。

工藤:

そもそもは、私自身が転職活動のために、求職者として登録したんです。入社後、当時の上司から、新規事業として障害者のための人材紹介をやってみないかと提案されたのがきっかけで紹介事業を立ち上げ、今年で5年目になります。

聞き手:

現在、どのようなお仕事をされているのですか?

工藤:

障害のある方に特化した人材紹介をしています。就職・転職希望で仕事を探している方から、経歴や希望を聞いて、ご希望に近いお仕事を探してご紹介をします。一方、障害者雇用を進める企業には、会社に伺って求人情報をいただいてきます。求職者と企業を結ぶ全体の流れを、すべてやっています。

聞き手:

お一人で、全部をやっていらっしゃるのですか?

工藤:

人材紹介部の複数名で協力して行っていますが、企業からの依頼から人材紹介まで、一人のコンサルタントが幅広く従事しています。障害のある方へのコンサルティングでは、通常の人材紹介よりは踏み込んだ内容になります。ご本人の希望を聞いて仕事を紹介したり、企業の求人状況を見ながら、その方の障害に合わせて、どのような仕事がいいのかアドバイスをしたりしています。 また、聴覚に障害のある方は、就職先の皆さんと後のコミュニケーション方法なども重要になってきます。そのため、就職時だけではなく、就業中からその先の将来を見据えたキャリアコンサルティングを、併せて行なっています。

企業には、単にニーズや求人情報をいただくだけでなく、障害者採用をする際のアドバイスもしています。「どういった人材を採用したらいいか」というのが、各企業で一番悩まれるところなんですね。そういう意味では、障害がある人も健常者も同じだと思います。障害によって、サポートが必要な場合がありますが、各分野のスペシャリストもいらっしゃれば、軽作業に向いている方もいます。「職域の可能性を広げていただければ、それだけいい人材を得られますよ」とお話しします。このように、職を求める方と、人材を求める企業の両者と話をしながら、紹介をしています。

写真:手振りを交えながら語る工藤さん

聞き手:

双方に適切なアドバイスをしながら、間を取り次いでいらっしゃるのですね。

工藤:

私自身も障害がありますし、現在も様々な障害のある社員と一緒に働いています。実際の職場では、どのような課題が出てくるかわかっているので、それを念頭におきながら紹介をしています。企業も就職した人もお互いに気持よく働け、きちんと仕事ができ、長く続けられるところをご紹介したいという気持ちが強いです。ですから、人材と企業のマッチングについては、かなり時間をかけています。

雇用のベストマッチのために

写真:談笑する工藤さん

聞き手:

人材紹介をするときのポイントは何ですか?

工藤:

企業と求職者のキャラクターを大事にしています。例えば、外資系か日系かだけでも独特の異なる企業カラーがあります。そうしたカラーに合わないと、どんなに求職者にスキルや経験があったとしても、力を十分に発揮できない場合があります。逆に、スキルが足りなくても会社の雰囲気に合う方には、とにかく会社の方に会っていただきます。そのような方は、面接してもしっくりいきますし、入社しても楽しく仕事をされているようです。 以前、聴覚に障害のある方を外資系のコンサルタント会社に紹介したところ、会社にもご本人にも大変喜ばれ、社内の多方面で活躍され、大変成功したというケースがあります。その方は、ファミリーレストランでアルバイトをするなど、積極的に周りとコミュニケーションをする方でした。自分でアピールすることが高く評価されるという外資系のカラーが、この方のキャラクターに合ったのだと思います。

聞き手:

そういう成功例はうれしいですね。逆に大変だと思うことは何ですか?

工藤:

企業の人事担当の方は、会社として障害者雇用をすることがミッションだとわかっています。でも、現場の配属先の方々にまでは、なかなか伝わらず、どうしても温度差があります。職場で起こった問題は、障害者だけでなく、職場環境や受け入れ体制にも大きく影響しますのでこちらもできるだけのフォローをしています。

聞き手:

企業は、障害のある方の雇用に関して、わからない点も多いのではないでしょうか?

工藤:

そうですね。障害があることに遠慮して、本人のスキルや障害状況などを、十分確認し合っていないことが多いように思います。面接で、あいまいなまま採用を決めてしまうと、実際に作業をしたとき、「できると言ったのに、スキルがない。」とか、「わかってくれていると思っていたのに障害に対する配慮がない。」などというような、双方の思い違いが起こり、「こんなはずではなかった。」ということになるのです。 このようなミスマッチを防ぐために、私たちは、面接に同席しています。求職者が言いよどんでしまうことでも、必要な配慮があればそのことをきちんと伝えます。反対に、企業側が聞きたいけど聞きにくいことは、事前にヒアリングしておいて、私たちを介して本人に確認しています。

また、初めて障害のある方と一緒に働く職場の方々も、接し方などについて不安があると思います。ご縁があって採用していただいた場合は、職場の方にお話をする時間をいただいています。例えば、聴覚に障害のある方の場合、「手話ができなくても、口を大きく開けて話せば通じます」とか、「後ろから声をかけられても気づかないので、肩をたたいてください」とか、コミュニケーションのとり方などについてお話します。


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