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「ゆうゆうゆう」は、NTTが障がい者の雇用促進を目的に設立した「NTTクラルティ株式会社」によって運営されています。

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1.肢体不自由児養護学校から

2006年2月10日掲載

「みなさん、おはようございます。これから朝の会をします。名前を呼ばれたら返事をしてくださいね。」

私の学校は肢体不自由児の通う養護学校です。朝の会が始まると、先生がひとり一人の名前を呼んで挨拶をしていきます。「○○さん!」名前を呼ばれると、彼はちょっとニヒルな笑顔を見せて応えます。「○□さん!」彼女は大きく口を開け、両手を伸ばして「あっ」と返事をします。それぞれ個性豊かな挨拶が終わると、今月の歌です。私のいた高等部では、JPOPのベスト10から最新の曲をかけることにしていました。「春の小川」や「北風小僧の寒太郎」をMP3プレイヤーに入れている高校生なんていませんものね。

CDをセットしておき、リモコンに大型スイッチを付けたもので当番の子がスタートさせます。一昔前はメカ式のカセットプレイヤーだったので、AC電源をON/OFFするだけで曲を流せたのですが、今は電子式のタッチスイッチになってしまい、コントロールはリモコンに頼るしかありません。コマンドを記録できる学習型リモコンにスイッチを接続できるよう改造して、多くのリモコンが使えるようになりました。

子どもたちがいつも通る校内の一角には、スイッチや声に反応して動くおもちゃコーナーがあります。このお正月には写真の獅子舞が好評でした。通るたびにスイッチを押していく子、1が出るまでと電子サイコロ占いをする子、音声時計で時間を確認していく子、挨拶運動のときは音声レベルメーターの前で大声を出していく子など、それぞれが自分の腕試し(?)をしていきます。スイッチは、お金が無いので百円ショップのタッチライトや、カセットケースを改造したスイッチを利用しています。また、ひとり一人に合わせて、マイクロスイッチなどを使ったものも用意しています。次回は、こうしたスイッチの具体的な活用をご紹介します。

プロフィール

写真:宮崎さん

宮崎 純夫/みやざき すみお
昭和34年 長野県長野市に生まれる
平成5年 長野県稲荷山養護学校に勤務、高等部重度重複学級担当となる
この頃、Macintoshと出会い、障害者のコンピュータアクセシビリティに関心を持つようになる
信州大学教育学部小島研究室のAAC(拡大・代替コミュニケーション)研究会に参加
平成14年 稲荷山養護学校に復職し、進路指導の傍ら校内外のAT(電子機器を用いた生活支援技術)関係の相談、支援にあたっている
平成16年 ATACカンファレンス(注1)でUSBキーボードの製作を発表

(注1)ATACカンファレンス
障害のある人や高齢者の自立した生活を助ける電子情報支援技術(e-AT)とコミュニケーション支援技術(AAC)の普及を目的に1996年以来毎年開催されている。


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