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障害のある人や高齢者が行きやすい観光地のためのユニバーサルデザイン(2007年6月21日)

2007年6月21日掲載

6月12日、首都大学東京 秋葉原サテライトオフィスにて、日本福祉のまちづくり学会主催の「ユニバーサルデザインセミナー:交通・観光に関するセミナー」が行われた。前回は、「交通」と題して、練馬中央陸橋ユニバーサル駐車場を紹介したが、今回は「観光」のユニバーサルデザインのセミナーである。
2007年1月1日に「観光立国推進基本法」が施行された。そのような流れの中、2010年に訪日外国人旅行者数1000万人を目指し、日本を「観光立国」にする計画が進んでいる。それには、日本の伝統・文化・歴史等を活かした、地域づくりやユニバーサルデザインがポイントになってくる。

歴史のある建物のユニバーサルデザイン

写真:セミナーの様子

このセミナーで、日本大学の伊澤岬氏が「『歴史遺産厳島と清水』のユニバーサルデザインに学び、現代の都市建築にどう生かすか」のテーマで、広島県にある「厳島」と京都府の「清水寺」の例を用いて話された。
歴史のある建物は、「行きにくい」「迷ってしまう」という問題がある。しかし、厳島や清水寺は、そのような問題をクリアして建造された。特に良い点は、建物と立地をよく考えられている。 厳島は、海の上に建てられたため、段差のない海上回廊がある。また、清水寺は、丘の上に作られているが、男坂は、階段があって登るのが難しい。一方併設された女坂を整備して、車いすの方でも訪れることができるようになっている。
そのほか、長野県の善光寺の例も紹介された。長野県は、1998年に冬季オリンピック・パラリンピックが開催された。障害のある観光客が増えたため、善光寺は、国宝初の本格的な木製のスロープを設置した。本堂に合わせたデザインや素材を使用したことは、評価が高い。

現状の建物をどのようにユニバーサルデザインにしていくかという問題点がある。仮設としてスロープや身体障害者用のトイレを設置しただけでは、観光のユニバーサルデザインとは言えない。その建物に合わせた位置やデザイン・素材などの考慮が必要となる。
伊澤氏は、「厳島や清水寺や善光寺を手本とし、他の歴史的建造物も観光のユニバーサルデザインを考えてほしい」と話していた。

観光地の雰囲気に合うユニバーサルデザインを目指して

写真:伊澤氏が話されている様子

現在日本では、「少子化・高齢化」の問題を抱えている。伊澤氏は、最後に「少子化・高齢化問題が進むにつれ、小さい村がなくなってしまう可能性もある。小さな地域がユニバーサルデザインの観光地に変わり、日本の伝統・歴史などを次世代に伝えてほしい」と語った。

障害のある人や高齢者にとって、ユニバーサルデザインになっていると、もっと障害のある人や高齢者が観光地に出かける機会が増える。また、伝統・歴史のある観光地や建物が、その雰囲気に合ったユニバーサルデザインになっていたら、国内だけではなく、海外からの観光客が増えることも合せて期待できる。

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