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バリアフリー社会は他人への想像力から 1/4

2007年6月12日掲載

障害のある方や高齢者が映画を楽しめるような環境作りを目指して、副音声付きの映画上映の推進に取り組んでおられる、株式会社パンドラ社長中野理惠さんにお話を伺いました。

副音声付きの映画って何?

写真:微笑んでいる中野さん

聞き手:

視覚障害の方も、副音声が付いていれば映画を楽しむことができるそうですね。副音声付きの映画とはどういうものか、説明していただけますか?

中野:

映画の情景に付いて、ナレーションのように、映画の各場面に解説を入れて鑑賞する方法のことです。視覚に障害がある方で耳が聞こえる方は、音とか音楽とか、台詞は聞こえますが、どういう状況で話が進行しているか、わかりません。そこで、例えばこの部屋のカットが一場面だとすると、「中に入ると、真ん中に大きなテーブルがあって、いすが2つ置いてある」という状況を説明するわけです。

聞き手:

実際に映画鑑賞のときに、どのような方法で副音声を聞くのですか?

中野:

うちでは、フィルムを映写すると同時に音声ガイドを流して、専用のヘッドフォンで聞く方法を使っています。他にも、FMラジオの周波数をあわせてキャッチする方法や、ガイドを館内に流す方法、視覚障害の方の隣で説明する方法などがあります。

聞き手:

いろいろな方法があるのですね。

中野:

全館に流すと、副音声を必要としていない人にも聞こえてしまう反面、高齢の方に喜ばれることもあります。最近の映画は展開が早かったり、外国映画の場合、字幕が読み切れなかったりするので副音声が役立つのです。FMラジオを使う場合は、安価でどこでも買えるというメリットがあるものの、他の雑音を拾ってしまうという問題があります。ヘッドフォンは、両耳にくっつけてしまうので、流れてくる音しか聞けません。外国映画などで、原語も一緒に聞きたいという人は、片方のヘッドフォンをずらして聞いていますね。隣に座って、口頭で説明する場合は、当然周りの人はうるさく感じるでしょう。どの方法もベストではないですね。開発途中だと思います。

聞き手:

日本では、副音声付きの映画の取り組みは進んでいるのですか?

中野:

副音声付きの映画の上映は、2000年になってかなりだと思います。聴覚障害の人のため字幕をつけるというのが、一般化してきたことも影響していると思います。もちろん、全作品ではありませんが、お正月映画や夏休み映画につけるようになってきました。とは言え、副音声は、字幕に比べて、機材の準備や開発などにお金がかかることもあって、だいぶ遅れていますね。一番進んでいるのはアメリカで、すでに、複数の劇場で実施しているようです。


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